渦中の有名人著「漫才過剰考察」を読んでみた。天才ってこういうことか。【読了】
- 2025.02.18
- 本・漫画

2024年から続く活字ブームがまだ続いています。今回は年末から漫才賞レースM-1の2023年王者にして前代未聞の2連覇を成し遂げた「令和ロマン」のボケ「高比良くるま」さんの著作「漫才過剰考察」を読んだので備忘録。ぼくの好きなYoutuber「サラタメ」さんやAV女優の「うららか麗」さんがSNSでアップしてたり、友達がファンで「言語化の鬼」と言っていたので気になりすぎて読みました。あくまでお笑い見るときは頭からっぽライト層の感想です。
要約
内容はまさに「お笑い(漫才・コント)をかなり食い込んでリアルに分析・考察しましたよ」なので、タイトル以上の要約がない。ぼくにはできる力がないです。たしか発売が2024年で2連覇前なので、この考察を元に実践して優勝してるという…ただの化け物じゃん。説得力しかない。
内容は勢い重視な文体で、かなり砕けて書いてあるのでコラムっぽくスラスラ読める。
- お笑いを漫才・コントの2つに分けてさらに細分化してジャンル分け
- 漫才とコントの強み・弱みの分析
- ライブする場所(寄席・賞レース・劇場など)に来るお客さんの分析
- 場所・来場者に分けて、受けやすいネタなどの分析
- 背景のセットなどの影響から体の動かし方やお客さんの目線の導線など
などが詰まってます。霜降り明星「粗品」との対談インタビューも面白くて、先輩なのにがっつり絡むくるまさんの人の強さみたいなものと粗品の野望さの対比が面白い。

感想
まず読んだ感想は「これ読んでお笑いの番組やライブを素直に見れる?」ということ。普段考察とか一切せず、頭の中をからっぽにしてテレビやアニメを見ているので、変な考察とかしてしまいそうで怖い。お笑いファンの方々は普通なのかな?
そしてこの考察・分析はコミュニケーションや、プレゼントかにも応用できるレベルの内容で、対人スキルの極意みたいなことが書いてある気がする。「場の空気の読み」「視線の誘導などのテクニック」「話のレベルを考慮」「年齢層の考慮」など…普通のコミュニケーションでは考えないけど、たぶん自然とやってることをそれを言語化して深く分析して実践して本にしたためるという…なにこの天才?
また、前回読んだ本にリンクしている部分が多い気がする。
そして、ここまで考えぬいて決勝戦にネタを5本用意して場の空気で選ぶという「臨機応変に対応する」という圧倒的スキル。徹底的すぎるのよ、1つのことに対して。
もしかして「平凡な人が社会で勝ち抜く唯一の方法」が書いてある?決してくるまさんが平凡というわけではないです。
この本を読んでお笑いという娯楽の見方が変わってしまったけど、今まで以上に素直に見れる気もする不思議な1冊でした。
また巻末の注釈までしっかりと読んだ方がいいです。ここが一番お笑い要素強いかも。
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