【読了】「Think Fast,Talk Smart」はコミュニケーションの教科書的な指標になる…かもしれない。

【読了】「Think Fast,Talk Smart」はコミュニケーションの教科書的な指標になる…かもしれない。

活字ブームがまだまだ続いてます。入院中から読み始めたマット・エイブラハムズ著の「Think Fast,Talk Smart 米MBA生が学ぶ「急に話を振られても困らない」ためのアドリブ力」という本を読みました。これが自分にとっていい内容だったので備忘録。

要約

この本は大まかに2部に分かれていて、1部では即興的な会話が持つ「不安・緊張・焦り」というイメージを取り払う考え方や技術が書かれていて、2部では「明日から使える!シチュエーション別のカンペ」的な流れになっています。

  • 即興的な会話は誰でも怖い
  • でも技術や訓練で乗り越える事ができる
  • まずはメンタルの側面から
    • 不安・緊張を落ち着かせる方法
      • 物理的に落ち着かせる
      • ある程度事前準備をしておく
      • 呼吸法・身振りなどで抑える
  • 実は脳が効率化をすることで弊害が出ている
    • 「ヒューリスティック」という現象(vs生理現象)
      • 脳の効率化が独創性を下げている
      • 「ヒューリスティック」を克服するゲーム
    • 反省(自己批判)がパフォーマンスを下げる(vsメンタル)
      • 優秀であろうとする気持ちがマイナスに作用する即興的な場面
      • 失敗が悪いわけではない
      • そもそも会話は1人のものではない
  • マインドセット4点
    • 結果より過程を重視して変化を楽しむ
    • 主役は聞き手
    • 「でも」じゃなくて「それで」
    • 起きたことよりその次のことを考える
  • 聞くことの大切さ

2部はほかの要約をみてもいいし、立ち読みでもいいと思います。自分が「この場面、いっつも困るよな~」「この場面って何喋っていいか分からん」ってシチュエーションがあれば参考にするような内容です。

コミュニケーションは果てしない…けど、そんなに怖くないのかも

本の内容はコミュニケーションのハウツーが体験談と理論の両方から書かれているので、読みながら技術を学べます。もちろん実践・練習ありきで。その体験談・理論の構成バランスとまとめ方が上手いのか結構サクサク読めるし、「これ大学の時に苦手だったな~」とか「これは意識的に避けるシチュエーションだ」とあるあるの話があるので身近に感じやすい。

実際、会話は僕も苦手意識があってどうにかしたいと漠然と思っていたからこの本を選んだわけで…。1部なんかは特にその漠然とした苦手意識を言語化して、解決策を提示してくれるので妙に腑に落ちる。まぁまだ読んだばっかりでこれから実践していくので、結果どうなるかわからないんですが…。

日常で起きる雑談に苦手な人とか、もちろんビジネスでの雑談やフォーマルな場面に役に立つ内容になっているし、管理職になるであろう人(この辺は前回読んだ本とリンクしてる気がする)にもおすすめできる本だと思います。良書。買ってよかった。