「FACTFULNESS」を読んだ。とても親切に書かれてあって読みやすかったし、面白かった。
- 2024.08.16
- 音楽
少し前から筋トレをしています。意識して時間を空けていく過程で、まだ調整が上手くいかないというか、空き時間がかなり出来てしまうことが多く、「それならこの時間に本を読んでみよう。」と思い立って購入。備忘録。
というかこの本をきっかけに自分の中に活字ブームが起きていて、すでに積読が10冊以上溜まってます。ほとんどノンフィクションですが。
世界を正しく見れない人間の10の本能
この著書では初めにクイズがでます。チンパンジーが適当に選んでも正解率は30%弱のはずなのに世界中の12,000人が答えた結果、正解率はなんと16%弱。チンパンジーより正解率が悪い結果です。
それには以下の10の人間が持つ本能がバイアスになっていて、それらが世界を歪んで見せてるんじゃないの?って書いてあります。
- 分断本能
- 世界は分断されているという思い込み
- ネガティブ本能
- 世界はどんどん悪くなっているという思い込み
- 直線本能
- 世界の人口はひたすら増え続けているという思い込み
- 恐怖本能
- 危険でないことを恐ろしいと考えてしまう思い込み
- 過大視本能
- 目の前の数字が一番重要という思い込み
- パターン化本能
- ひとつの例がすべてに当てはまるという思い込み
- 宿命本能
- すべてはあらかじめ決まっているという思い込み
- 単純化本能
- 世界はひとつの切り口で理解できるという思い込み
- 犯人捜し本能
- 誰かを責めれば物事は解決するという思い込み
- 焦り本能
- 今すぐ手を打たないと大変なことになるという思い込み
感想
この本には1つ1つの本能に対して
- 体験談
- 解決策
- まとめ(対策)
が、図を交えて書かれてあってとても分かりやすいし、読みやすかったです(その体験談がページのほとんどを占めているといっても過言じゃない)。そういう意味で読み手に寄り添った優しい本だと思いました。突拍子もないな、と感じるところは少しあったけど、それは作者の経歴が尋常じゃないくらい多いのもあるのかもしれない。そして全体とまとめとして「FACTFULNESS」の実行方法が書かれてあります。これも分かりやすい。
またこの本の1/4は出典になります。量だけでいうとそんなボリュームがある方ではないので、とっつきやすい。
すべての項目において、僕たちの生活の中や仕事中でも「あ、こんなことよくあるな/この前あったな」と感じることが書かれていました。仕事中にミスが起きて新人を責めたことがある人は「あ!」となるはずです。全体的に見ればその「新人だけのミス」じゃないのに。
「世界は変わり続けていることと、死ぬまでずっと知識と世界の見方をアップデートし続けなければならない」、そして「世界では悪いことが起きているけど、たくさんのことが良くなっている」ことを見る方法がこの本を見ればわかります(決してスピリチュアル的な自己啓発ではなく、事実として)。
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