【読了】THINK LIKE A MONK -自分に集中する技術-を読んで
自分の活字ブームに乗って読んでみました。長かった。少し飽きが来ているのか読むのに1か月以上かかりました。そうなってくると最初のころに読んでいた部分を忘れがちなので、再度見直しながら備忘録。こう思うと読んで何かしらにアウトプットするのって頭に残る気がしてる。
感想
本の内容を簡単に書くと、
「作者のJay Shettyが僧侶を目指し修行した経験や知識から、現代の生き方へ活かせる「平和な生き方」「心の平穏」「本当の自分」を見つける技術やマインドセット方法などを紹介している」
と、文字にしてみて少しスピってる要約だな、と自分でも思います。
そもそもこういうスピリチュアル分野は苦手で、自己啓発書を嫌いになった1つの要因だったな、と思い返す。「瞑想から第三の目が開眼して~うんぬん」とか「体のエネルギーの循環が良くなり~うんぬん」とか、眉唾というか、一種の宗教感が苦手というか。メンタルとフィジカルが直結しすぎてて怖い。38年生きてきてそんな経験ないし。
ただ、この本にはそういったことは全然出てこない。現代社会での生きづらさを感じていたり、本当に自分がしたいことについて悩んでいる人に対してアドバイス程度の言葉とやり方を教えてくれるだけ。と、僕は受け止めました(刺さる人には結構刺さる内容なので、あくまでぼくは)。怪しい言葉(第三の目など)や勧誘などは全然出てこない。さらにスピリチュアル界隈のあの謎の強制的な言葉や仲間意識というのも出てこない。あくまで自分がどうしたいかを考える方法の1つを示してくれているだけ。
あと単純に僧侶の考え方?マインド?には興味があった。僕の持つ僧侶のイメージは禁欲的で、自然的、慈善的、奉仕的。それを何年も続ける人のモチベーション?心の在り方は気になった。ので読みました。
読んでみて、瞑想は思っていたほどスピリチュアルなものではなくて、僧侶の技術が詰まっていると感じました。これは実践したくなる。
そして全体を通して過去や未来ではなくて「今の自分」に向けて書いてあると感じました(どうなっていきたいのか?という未来に関しての言及もあるが)。今の自分を改善してさらに向上するという形で語られています。
「モンキー・マインド」と「モンク・マインド」、これは自分的には一長一短ある事だと思ったのでモヤる。ただし、モンク・マインドって言いたくなる。
最後の章の「与える」部分に関して、自分の理解がまだ及ばない部分があった。これは自分の視野の狭さだと思う。
気になった言葉
「ここでは最初に呼吸の仕方を学ぶんだ。」「どうして?」「だって、生まれた瞬間から死ぬ瞬間まで、ずっと自分のそばにいてくれるのは、呼吸だけじゃないか。(中略)でも呼吸だけはいつもそばにいるよね。」
-P31-
「真実だけを話さなければならない。誰にとっても有益な言葉、心地よい言葉を語り、他人の心を乱すような言葉を使ってはならない」(『バガヴァット・ギーター第17章15節)
「ふさわしいときに、真実を、熱心に、有益に、よい意図をもって語りなさい」(『アングッタラ・二カーヤ(増支部)』)
覚えておこう。自分の言いたいことを、言いたいときに、言いたいように言うのは自由ではない。ほんとうの自由とは、好き放題に言いたいという気持ちから解放されることだ。
-P93,94-
「都会やその周辺にすんている人々は、自分の意識一つで生き方を変えられるのに、それに気づいていません。ちょっと想像してみてください。もし一般の人々に修道院の日課のようなものがあるとしたら、社会全体がどれほど落ち着くことでしょう。(中略)」
ルーティンは地に足を着いた生き方をもたらす。僧侶は理解している。ルーティンは心を解放してくれるが、その心の解放にとって最大の脅威は単調さにある。人は記憶力のなさを嘆くけれど、じつのところ、それは記憶力の問題ではなくて、注意力の問題だ。
-P256,260-
モンク・マインド的視点に立てば、最大の力はセルフコントロールにある。つまり、心とエネルギーを鍛えて、自分のダルマに専念することだ。理想的には、困難にも喜びにも同じバランス感覚と落ち着きをもって向き合い、快楽に溺れることも、苦しみに押しつぶされることもない状態を意味する。
-p296,297-
「他社に示したいと思っている愛と敬意を、あなた自身にも示しなさい」
-P311-
『バガヴァッド・ギーター』は、為すべきことをひたすら為すことを無執着と定義している。(中略)無執着によってのみ、真の心のコントロールは可能になる。
-P315-